鼻は呼吸や嗅覚、声の共鳴に関わる大切な器官です。鼻に起こる症状には、副鼻腔炎、鼻炎、嗅覚障害などがあります。

おもな症状

鼻水がでる、鼻水に悪臭がある、鼻詰まりがひどい、鼻血が良くでる、いびきがひどい、鼻の奥が痛い、においを感じない、など。

鼻の病気

副鼻腔炎（蓄膿症）

副鼻腔とは、鼻の周り（頬や額など）にある空洞です。そこに炎症が起きる病気が副鼻腔炎で蓄膿症と呼ばれることもあります。

炎症により発生した膿が鼻腔から細い筒状のトンネル（自然孔）から排泄されずに溜まって慢性化することもあります。

一般的な治療方法は抗生剤等の薬物治療ですが、改善しない場合は手術になることもありますので、早期の診断が重要です。

鼻炎

鼻の粘膜に発生した、急性または慢性の炎症のことです。

鼻炎の原因は、感染、化学物質など様々ですが、アレルギーによって発症した鼻炎が「アレルギー鼻炎」です。その中でも、アレルギーの原因物質（アレルゲン）が花粉である場合を「花粉症」と言います。アレルゲンを体内に取り込まないようにすることが重要ですが、それだけでは症状が治まらない場合は通常内服薬や点鼻薬をもちいて治療します。

 

嗅覚障害

においの感覚に何らかの異常をきたす症状で「嗅覚異常」とも言われています。

嗅覚障害は風邪やインフルエンザなどの呼吸器系感染症や、花粉症など鼻炎・副鼻腔炎を原因として発生することがあります。嗅覚障害の治療は主に点鼻薬や内服薬による治療となります。