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反復性中耳炎について

Q. 子どもが急性中耳炎を繰り返し他の耳鼻科で何回も鼓膜切開をされています。切開されるたびに大泣きをするため可哀そうに思います。他に治療法はないのでしょうか?

A. 集団保育や細菌の抗生剤に対する耐性化により急性中耳炎を反復するケースがあります。鼓膜切開術は鼓膜に穴をあけ中耳にたまった膿を出す治療です。鼓膜の穴は通常数日で閉じますが、中耳の炎症が続いていると、鼓膜の穴が閉じることにより再び中耳に膿がたまってしまいます。このような短期間のうちに反復する場合は、鼓膜チューブ挿入術(鼓膜に穴をあけ中耳にチューブを挿し込む)を行うと、鼓膜の穴がある程度の期間開いたままの状態になるため、中耳炎が再発する頻度が激減します。どのような病状の時に鼓膜チューブ挿入術を行うのか、明確な基準はありませんが、一般的には複数回鼓膜切開が必要になった場合に行われます。留置したチューブは病状が落ち着いた時点(通常1~2年後)で抜きます。多くの場合、鼓膜の穴は数週間から数か月で閉じるのですが、チューブを入れる前にかなりの回数鼓膜切開を受けたケースは鼓膜が薄くなっていることがあり、穴が閉じにくくなる可能性が高まります。通常はある段階で医師からチューブ挿入の提案がありますが、施設によっては全く提案されないところもあります。何回も切開をされている場合は、チューブに関し医師に尋ねてみることをお勧めします。尚、最近は肺炎球菌ワクチンの効果が出ているのか、以前と比べると小児の中耳炎もあまり重症化せず、抗生剤内服のみで治るケースが多くなった印象です。当院では鼓膜切開をする機会も激減し、以前は月に何例も行っていたチューブ挿入術も年に数例ほどになりました。(ちなみに令和元年6月は鼓膜切開術1例のみ、鼓膜チューブ挿入術は0例でした。)

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